「リスク確率に基づくプロジェクト・マネジメントの研究」を出版しました
わたしが2010年6月、東京大学に提出した博士論文「リスク確率に基づくプロジェクト・マネジメントの研究」が、静岡学術出版からDVDの形で出版されました。
プロジェクト価値分析とリスク評価を統合した、マネジメントのための新しい理論的フレームワークを提案したもので、全7章から構成されます。
イントロダクション--どのような研究がなされなければならないか
第1章 リスク基準プロジェクト価値
第2章 プロジェクトの最適予算
第3章 リワークと不完全な遂行
第4章 プロジェクト意志決定への理論的応用
第5章 エンジニアリング・プロジェクトにおけるケーススタディ
第6章 まとめと展望
とくに第1章は論文の中核となる「貢献価値」の理論を述べたもので、「リスク確率」という概念を用いると、プロジェクトを構成する個々のActivityが、全体の価値に対してどれだけ貢献しているかが計算できてしまうというロジックを説明しています。「コロンブスの卵ですね」と、東大の論文審査会で評された部分です。
ちなみに、わたしの調べた限り、東大で「プロジェクト・マネジメント」一般を主題に真っ向から研究した博士論文は、これが最初です。
工学系の論文ですので、数式もいろいろ出てきますが、それほど高度なものはありません(せいぜい学部生レベルの数学です)。たぶん論文としては、かなり読みやすい方だと思います。
価格は税込み840円です。Amazon.comからも購入できます。
リスク確率に基づくプロジェクト・マネジメントの研究 【知の偉産シリーズ】理工00005
プロジェクト・マネジメント論にシステム工学を適用する方法に興味がある方、プロジェクトの選択・評価・撤退の基準を学びたい方、著者が能力不足でやり残した問題に挑戦したい方、「なーんだ、東大の学位論文といってもこの程度か」と冷やかしてみたい方、皆様ぜひお手にとって見てください。
佐藤 知一