お知らせ:経営層向けセミナーで「攻めの工場づくり」を講演します(8月28日)


お知らせです。来る8月28日に、製造業の経営層向けに、「攻めの工場づくり」をテーマに講演します。

「ウチの工場はどうも生産性が低い。高コスト体質だ」と感じている経営層の方は多いと思います。現場改善やQCサークル活動もやらせた、技能研修やTPMなど現場コンサルタントの指導も受けた。それでもなぜか、画期的なレベルアップに結びつかない。従業員の高齢化は進み、新人もとれない。だからといって、工場をたたんで海外工場に移転するのは、ちとハードルが高すぎる。どうしたものか、と悩んでおらるのではないでしょうか?

ご存じのように、現在の日本国内の工場における最大の問題は、「人手不足」「人財不足」です。優秀でモチベーションの高い人材がそろえば、工場ももっとパフォーマンスが上がるはずだが、というのが経営陣の感覚でしょう。人手不足問題は目に見えやすく、流通業・サービス業等とも共通するので、多くの人が認識し、メディアでも取り上げられます。

しかし「人手不足」の背後に、実は「投資不足」が、より深刻な問題として控えていることに、多くの人は気がついていません。工場への直接間接の投資が不足して、働き手のマンパワーの大事な部分が、本来は機械にさせるべき仕事に割かれているから、生産性が上がらない。また働く環境がよくないから、人が集まらない。「投資不足→人手不足」、これが中核の問題構造です。

しかし投資不足問題は、あまり認知されていません。工場の外にいる人には、(たとえ同じ会社でも)見えにくいからです。いや、工場で働いている人だって、最初から「工場の設備は所与のもの」と思って受け入れていたりします。まして、会社の外にいる株主や投資家、ふつうの顧客、そして世間の人たちが気づくはずもありません。

じゃあ、誰が気がつくか。それは、「異なる工場を見て、比較する機会のある人びと」です。具体的には、サプライヤーの指導に熱心な一部の顧客、設備を納める機械商社や設備業者、そして工場づくりを専門にするラインビルダーやエンジニアリング会社です。この人達は、業界内の他社工場、他業界の類似工場、そして海外(アジア新興国や欧米等)の工場事例などを知っていて、水準感を持っているからです。

「こんな旧型装置でまだ加工してるのか、精度が出るのだろうか?」「こんな物品を手で搬送してるのか、マンパワーの無駄だな」「ロットサイズが大きすぎるぞ、リードタイムが長いはずだ」「制御と指図がつながってないから、設定変更に時間がかかるのでは?」等といったことを、この人達は工場を見て感じます。これら症状のほとんどは、工場への投資不足から来ています。

別に、日本の製造業に、投資する資金がない訳ではありません。日本企業の内部留保総額は、国のGDPをも超える640兆円、そして上場企業の4割は無借金経営です。むしろ、早くちゃんと有用な投資をしろ、と投資家に詰め寄られる状態です。なのに、一番肝心な自分の事業の足下に、投資が足りていない。灯台もと暗しとは、まさにこの事でしょう。

なぜ工場への投資がなされなかったかと言うと、一つには「工場=コストセンター論」という、守りの工場運営(工場の使命は経費節減)の考えが強いためでしょう。バブル後やリーマン後の信用収縮期の手痛い経験も、あったかもしれません。

しかし単純に、「どこにどう固めて設備投資するのが、経営上有効なのか」という指南書がなかった事も、あると思います。もっと分かりやすくいうと、現場側のやむない要請をもとに、設備購入費を小出しに逐次投入した結果、なんだか昔の温泉旅館のように混沌雑然とした、非効率な工場になってしまった状況があるのです。

長年エンジニアリング会社で数多くの工場を見てきた立場から、経営陣の方に、工場投資の考え方とポイントをお伝えする事が、今回のセミナー講演の目的です。なお講演では、工場設計の技術面には、あまり深入りしません。テクニカルな面は、拙著『攻めの工場づくり』にも詳しく書きましたし、経営者の方は技術陣に「これ読んで参考にしろ」と、お渡しになればすむことです。

今回はむしろ、経営者として指導力を発揮すべき5つのポイントにしぼってお話しするつもりです。具体的には、工場の生産形態(ビジネスモデル)の選定、「工場の回路図」作成の指示、QCDの機動力の担保方法、投資判断基準NPVの適切な使い方、そしてプロジェクト・マネジメント体制づくり、などの解説をいたします。

なお本セミナーは、経営層のみならず、経営企画部門の方のご参加も期待しております。わたし自身、十数年の間、経営企画部門で働いており、仕事の重要性と難しさは承知しています。投資判断において経営者をサポートする立場ですが、現場実務に詳しいとは限りません。その中で、どのように適切な投資提案と目標設定をする(してもらう)べきか、ぜひ一緒に考えていただきたいと思います。

今回のセミナーは、以前からお付き合いのある(株)スマート工場研究所さん主催で行う、ある程度クローズドなイベントとなります。場所は帝国ホテルで、カクテルパーティつきとなっています。暑いさなかですが、攻めの投資に関心のある方のご来聴を期待しております。





<記>





【特別セミナー】従来の常識は通用しない!新次元の工場建設に求められるスマートさの本質 ~投資価値を最大化する「攻めの工場」づくりとは~

 主催:株式会社 スマート⼯場研究所

講演タイトル:「攻めの工場づくり ~ 投資価値を最大化する次世代の工場計画とエンジニアリング

日時:2026年8月28日(金) 14:00〜18:00
会場:帝国ホテル東京 蘭の間
詳細・申込方法:下記ページをご参照ください。
 https://smartfactory-labo.co.jp/seminar/seminar-14433/
 なお、申込には「招待コード」が必要です。講師としてご用意した専用の招待コード(DX-202608S)をご記入ください。
 またマネジメント層ではない一般職層の方や、エンドユーザー様(製造業)以外は、お断りする可能性があることだけご留意ください。








株式会社マネジメント・テクノロジー 代表取締役
日揮株式会社 ネクストファクトリーソリューション部 シニア・コンサルタント
 佐藤知一




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