お知らせ:「失速しない製造DXの基本構想づくり」のテーマでオンライン講演をします(11月17・18日)
お知らせです。来る11月17・18の両日に、(株)スマート工場研究所さん主催のセミナーで、製造DXの基本構想づくりのお話をします。オンライン型で参加無料ですが、事前登録が必要です。
わたしは国内外の製造業やエネルギー産業のお客様向けに、長年仕事をしてきましたが、近年は特に日本の製造業のスマート化・製造DXに関わるお手伝いが中心になりました。そこではまず、最初に基本構想作りがあり、ついで個別の仕組みに関する要件定義(ハードなら基本計画)を行って、RFPを経て協力企業を選び、実装・構築に進むという手順になります。
初期段階についてはよく、As-Is(現状)を分析し、To-Be(将来像)を構想して、ギャップを埋めていく戦略を立案する、と説明されます。当然、適切な構想立案がなければ、その先に進めないわけです。進もうとしても、説得力ある構想を提案できないと、投資判断のハードルを通過できません。
ところで日本企業の場合、スマート工場・製造DXの構想づくりには、大きく2種類のアプローチがあるように見受けられます。
一つ目はトップダウン型です。全社レベルのサプライチェーン・マネジメントプロセスや、製品開発プロセスのスマート化などから構想整理を始めて、個別課題にドリルダウンしていく進め方です。エンタープライズITアーキテクチャのような、先進的なあるべき論を伴うことも多いようです。経営企画や全社IT部門、ときには研究開発部門などが主導します。
もう一つはボトムアップ型です。現場の自動化・機械化・デジタル化の積上げ、現場の問題解決や生産性向上の取組みの延長線上に、工場のTo-Be像をつくるやり方です。いわば現場カイゼンの発想による、スマート化構想作りでしょう。工場の製造部門や生産技術部門がまとめあげて、本社に提案する形になることが多いと思います。
この二つは、9月に発刊した「実践的MES導入ガイド」 の第1章で書いた、2つのアンチパターン「現場ニーズ先行型」・「技術シーズ主導型」とも、重なり合う部分があるでしょう。
さらに言うと、スマート工場を考える際に、ロボットや機械装置、建築設備といったハードウェア面を重視して考えるのか、ERP・MESやAIなどデジタル面を中心にイメージを描くのかと言う違いもあります。
どのアプローチを取ろうと、超えるべきハードルが二つあります。一つ目は先に挙げた「投資判断」、すなわち構想と当面の具体的取組に対する、経営層の承認とゴーサインです。もう一つは、組織の壁を越えた社内協力関係=プロジェクト体制の構築です。どちらにも、固有の難しさがあります。
この二つの面を、海外企業、とくに欧米企業と対比すると、いろいろ違いを感じます。具体的な優劣や良し悪しはさておき、違いですね。欧米企業は理念・思想をまず中心に置き、そこから経営の発想を求めます。大企業は結構、組織がサイロ化していますが、プロジェクト・チームを組成してそれなりに権限を委譲すると感じます。
工場についても事情は似ています。ここでは詳しい話は省きますが、実現している工場技術のレベルは、日本と欧米で大きな差はあまりないと思えます。違いはもっと、別の所にあるのです。
とはいえ、単純に欧米の真似をしよう、などというお話をするつもりはありません。そうではなくて、今の日本企業がとらわれている「思い込み」の枠を破れば、新しい構想が見えてくる可能性が広がるはず、ということをお伝えしたいのです。それを、足の地に着いたミドルアップ&ダウンでできるのが、日本企業の良い点ではないでしょうか。
そして構想づくりにおいては、外部の専門家を活用することも大切に思われます。それは先進知識を得たり、解決策をアドバイスしてもらう事よりも、部門の壁を越えたファシリテーションが重要だからです。ぎくしゃくした進め方ではなく、スマートな進め方。語呂合わせのように聞こえるでしょうが、初期にはとても大切なことです。
オンラインセミナーは2日間ですが、ビデオ録画方式でお届けしますので、同一の内容です。ご都合のつく日程をお選びいただけます。大勢の方のご視聴を願っております。
<記>
オンラインセミナー「失速しない製造DXの基本構想づくり ~海外事例に学ぶスマートな進め方~」
プログラム内容(予定)
(株)マネジメント・テクノロジー 代表 佐藤知一
- 欧米視察時に気づいた海外と日本の違い(30分)
失速しないスマートな構想作りの3条件(15分)
(株)スマート工場研究所コンサルタント 武田隆吾(10分) - スマート化を成功に導くための弊社支援サービスのご紹介
お申し込みは下記URLからご登録ください、
https://smartfactory-labo.co.jp/seminar/seminar-14775/
大勢の方のご視聴をお待ちしております。