仕事を変革する<計画とマネジメント>の技術ノート

ソレントより還る

(5) ソレントより還る

翌日は晴れて良い天気となった。友人(ガブリエラという名前だが我々は「ガブリちゃん」といつも呼んでいて、本人もそれが気に入っている)がまた車でホテルまで迎えにきてくれて、ナポリ観光と決め込む。

最初はサンカルロ歌劇場。ミラノ・スカラ座、ローマ・オペラ座とならぶイタリア三大歌劇場の中ではもっとも古くに建てられたものだ。中を案内してもらう。もともとナポリ王国のための劇場で、ボックス席にはすべて後ろ正面の国王席の様子を伺うことができるようになっている。あまり大きなホールではないが、音の響きはさすがに素晴らしい。ここであの独特のベル・カント唱法がうまれたのだ。あいにくぼくらの滞在期間中は何も公演がかかっていなかったのが残念。

次に王宮にはいるはずだったが、王宮前駐車場が満杯だった(というか、係官の対応がいいかげんだった)のでパスする。ナポリっ子の彼女は、このナポリ流いいかげんさに腹を立てているご様子。それからサンタ・ルチア海岸を見下ろせる丘の上にのぼる。美しさで名高いかの海岸はあいにく春霞がかかって見晴らしはよくなかったけれど、確かに素晴らしい景色ではある。

しばらくナポリ市内をうろうろしたあと、高速にのって東側、ヴェスヴィオ火山の方角を目指す。ポルティチ、ポンペイを通り過ぎ、海岸沿いに南下してソレントにつく。道の両側にこのあたり特産の大きなオレンジをつけた木がならぶ。「帰れソレントよ」の歌で知られた小さな町は、海を見下ろす場所にある。2月の海は青く静かだ。ピザで遅い昼食をとり、さらに車でポジターノに向かう。

Positano 2

ポジターノの町(1)

ポジターノは海に滑り落ちそうな斜面にはり付いたごく小さな町だが、浜辺があり、また家々の折り重なるさまが美しいので、ナポリ市民が夏にちょっと遠出をして遊びに行くところになっているという。ただ交通が不便なので車をもたない外国人旅行者は行きにくく、日本語のガイドブックにもあまり紹介されていない。ここの街並みと海とがつくる光景は、ちょっとギリシャのサントリーニ島にも似ている。

Positano 風景1ポジターノの町(2)

浜辺のカフェーで夕風に吹かれながら、これだけ美しい場所に多く恵まれているのだから、1月くらいナポリで夏休みを過ごしても飽きないだろうな、と思う。死ぬまでにいっぺんぐらいはやってみてもいいかもしれない。

夜は再びポルティチの彼女の家で夕食。楽しい時間を過ごし、夜遅くナポリまで送ってもらい、彼女とはお別れとなる。次はいつ会えるだろう。

つづく

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