仕事を変革する<計画とマネジメント>の技術ノート

ローマで、夜だった

(3) ローマで、夜だった

12時間近く飛んで、ミラーノにつく。そこからほんの1時間ちょっとでローマだ。

前回ローマに旅したときは列車で入ったので、フィウミチーノ(通称ダ・ヴィンチ)空港から市内への道のりがぴんとこない。でも、とりあえず電車が市の入り口まで通じているというので、飛び乗る。

改札の近くでは、東洋人の若いカップルが見慣れた黄色い表紙の「地球の歩き方」をみてあれこれ言っている。おー御同輩、と思ったがよく見たらハングル版だった。韓国でも全く同じ形式でベストセラーなのだそうです。ただし、「歩き方」はぼくら軟弱な中流中年夫婦には向かないので、今回は買ってこなかったけど。

空港からの電車は「ローマ・オステンシア」という駅で終点。ここでタクシーを拾い、市内に向かう。車の両側に見えてくる光景が、じつに「ローマだなあ」としか言えない光景だ。がっしりした石造りの建物と、近代的なオフィスと、車でごった返す道路に取り囲まれて、その間から古代の遺跡が当然のような顔をして姿を現わす。そして色とりどりの装いをした人々の波。

ローマはパリよりも繊細だ、と、ある親しい人は言った。パリが繊細と言えるかどうかは置いておくとしても、ローマには繊細というような形容詞は思いつかない。しかし心底「ローマは不思議だ」とは思う。

この街では七つの丘の間から、噴水のように古い時間の地層が吹き出してくる。ちょうど温泉が熱水を吹き出すように。そして手当たり次第あたり一面、古代も近代も現代もごちゃまぜにする。チェスタートンは「ローマは不死の都市だ。ローマは何度死んでもまた復活してきた」と言っている。永遠で神聖な街、というわけだ。

(ローマ、カンピドーリオ広場 Piazza Campidoglio)

ぼくらがその神聖なる街の神聖かどうか不明なホテルについたときは、もう暗くなっていた。ところが日本から予約を入れておいたにもかかわらず、フロントのおじさんが「実は部屋が故障(?)していて泊められない。かわりのホテルを紹介するからそちらに行け」という。おいおい。早くもイタリア節がはじまったか、と思いながらサンタ・マリア・マッジョーレ教会とテルミニ駅の間にある「ホテル・パラディウム」に荷物を抱えて移動する。

しかし、意外というか、清潔でちゃんとした、いいホテルでした。おじさん疑ってごめんね。日本人、疑り深すぎるのことあるよ。

つづく

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