明けましておめでとうございます。

21世紀になってから丸1年がたちました。暦が1枚めくれたからといって、画期的な新時代がどこからか忽然とあらわれる訳もないのですが、21世紀はITの時代なんだそうです。一昨年ぐらいから『IT革命』という言葉がブームになり、勤め人も学生も主婦も今やITの御利益と無縁ではいられぬ時勢と諭されるようになりました。

しかしコトバが上滑りに広がってゆくのに、肝心の内容は曖昧でつかみどころのないまま取り残されている気もします。ITって、何? 電子メールとケータイが使えればITなのか。TV会議を外国と開けばそれがビジネスのIT利用といえるのか。そもそもIT化の本質はどういう点にあるのか。IT化に限度や終わりはあるのか?

そういう疑問を皆が感じているから、本屋のIT関連コーナーにあれだけ本が平積みされているのかもしれません。しかし、そのほとんどはコンピュータの仕組みを解説した技術論か、有名企業の成功事例を紹介した経済評論ばかり。いわば、園芸の本をあけたら、種と、みのった果実の話だけしかない状態です。知りたいのはその中間の話、木の姿かたちと性質、育て方なのに。

そうした欠落を埋め、ごくふつうの疑問に少しでも答えを見つけられれば、と思ってこのメールの発行を始めるわけです。これから、毎週1回のペースで、軽い読み物のかたちをかりて、ITとは何かについて多面的な解説を試みます。なお、このメール・マガジンは昨年、ごく限られた知人・友人に配賦したものの改訂新版です。

もとより私の個人的見解への反論異論は多いことでしょうが、読んでくれた方が、自分なりにITを考える材料としていただければ、これにまさるよろこびはありません。

読んでくださる方として、サラリーマン・OL・主婦・学者、そして中小企業の経営者など、IT専門家ではない人を想定しております。バカヤロ、おまえの駄文は間違いだらけだぞ、とお感じの方は、恐縮ですが
tomsato@pa.airnet.ne.jp
までお叱りのメールをお願いします。

世紀が改まったからといって、新しい時代なんて、自分たちで考えて作り上げなければ出現するわけなどありません。自分の頭で考えることをむねとしておられる方に、このメール・シリーズが、わずかなりともお役に立てることを祈りつつ・・

2002年1月10日